イライラして疲れやすい方に。
出典 『和剤局方』
血虚により労倦し、五心が煩熱し、手足が疼痛し、頭目が昏重し、心忪して頬赤し、口燥し咽乾し、発熱し盗汗し、減食し、嗜臥する(横になりたがる)、 及び血熱が相い搏ち(結びつき)、月水が調わず、 臍腹が脹痛し、寒熱すること瘧の如き(間欠的に発熱し、悪感や震えを発する病気:マラリア)を治す。又、室女の血弱にて陰が虚して栄衛(「生命を支える気」と「外界からの病邪の侵入を防ぐ気」)が和せず、潮熱し、肌体は羸痩(痩せほそり)、漸くして骨蒸 (熱が骨の髄から透発してくるように感じること)と成るを治す
処方の特徴
逍遙散は、抗ストレス作用がある“柴胡・芍薬”の組み合わせと、補血に働く“当帰・芍薬”の組み合わせが入っているのが特徴です。「気」や「血」の異常から、イライラして、怒りっぽい、 症状がコロコロ変わりやすい方によく使用されます。
効能効果
体力中等度以下で、肩がこり、疲れやすく精神不安 などの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:
冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、 血の道症、不眠症、神経症